Shimpei Wakida's Blog

日々の学びをゆるりと.

2023年 読んで影響を受けた本たち

2023年は人生で一番読書に向き合った一年だった。せっかくなので、「今後も間違いなく読み返すだろうな(もしくは、すでに読み返している)」を選定基準に、面白かった本をまとめる。

ビジネス編

リーダーシップ構造論

間違いなく今年のNo.1。「リーダーシップ」とタイトルにあるが、中身は組織デザイン。「1チームに適切な人数は?」という問いに答える上で使える知見が詰まっている。

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決断の本質

「意思決定に必要なのは『正しい結論』ではなく『正しいプロセス』」を教えてくれる本。書いてある内容は分かるし、正しく実践できれば仕事のパフォーマンスも上がるのも分かるんだけど、実践するのはめちゃくちゃ難しいな、というのが現状。

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良い戦略、悪い戦略

戦略本は、基本的に経営戦略や事業戦略がメインテーマなことが多い。この本は、戦略そのものにフォーカスして語られていて面白かった。

今年からチームの目標設定を運用始めた。目標自体は戦略ではないが、目標をどう達成するか?という方針・KPI・アクションの設定はまさに戦略。目標設定する際にも大いに役に立っている。

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ハーバード流 ボス養成口座

本書のコンセプトは「『偉大なマネージャーになる』という旅の目的地に辿り着くための道しるべ」。

その「マネジメントの旅」はどういうもので、その途中では何が起きるか?が詳しく書かれてある。

マネージャーに求められる役割が、体系的に網羅的にインプットできる良書だった。これからマネージャーになりたい人や新米マネージャーにとってマネジメントの理解を深めるよい教科書になると思う。

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ストーリーとしての競争戦略

競争戦略はどこまでいっても会社や事業の特定の文脈に埋め込まれたものだから、断片的な情報ではなくそれらをつなぎ合わせた全体として初めて意味を持つ。

それぞれの具体のケースからどのように学びを得るのか?という「著者の思考回路をトレースできること」が、本書の一番の価値だと感じる。

個人的な学びとしては、他者の成功事例には再現性がないんだから学んでも意味ないよねと思っていたところ、成功の裏にあるストーリーを学ぶことに意味があるんだなと思えたこと。逆に、自社の取り組みを発信する際も、何を(What)やどう(How)やったよりも、なぜ(Why)を重要視するようになった。

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プロフェッショナリズムと問題解決の実践

自社の行動指針が、本書をベースに「プロフェッショナリズム」に焦点を当てたものにアップデートされ、それに伴い読んだのがきっかけ。

プロフェッショナルに求められる「ポジションを取る」という姿勢は、行動指針原則にも組み込まれており、自分自身の仕事のやり方にも大きく影響を与えている。

人を選ぶ技術

他人を見る際に、ここまで構造的に分解して語られている本は見たことがない。

タイトルは「人を選ぶ」というやや強めの表現ではあるが、翻って自分自身を見つめ直すきっかけにもなった良い本。

エンジニアリング編

アジャイルな見積もりと計画作り

見積もりと計画づくりについて、どう向き合うべきかヒントが得られた一冊。チームで本書の輪読会を行い、ストーリーポイントやベロシティって何のために・どうやって利用するんだっけ?といった会話をするうえでの前提知識となった。

ユーザーストーリーマッピング

本書を読み、すぐさまチームで輪読会を行い、実践してみた。いざ現場で使ってみると、それなりに難しいプラクティスであることが分かったが、ビジネス価値の提供速度を早めるうえで間違いなく役に立っている。ユーザーストーリーマッピングなしに大きな開発をやることは今では想像できない。