『外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術』に登場するビジネス書マンダラ(これだけ読んでおけばOK的なやつ)の1冊。
読み終えたのが約1ヶ月前なので、読書メモから思い出せる範囲で書く。あと、今後は完全に自分のためだけに書いていく。ハードル下げていく。
分析とは
分析の基本は「分ける」こと。「分ける」の基本は「MECE」。
ただ、分けるといっても、どの切り口で分解するかはかなりセンスが問われる気がした。無意味な切り口で分けても何も見えてこない。 たとえば「売上」を分解するにも分解方法は無限にある。この辺りは、大前研一著『企業参謀』にも書かれていたので改めて読んでみたい。
引用
いくつか印象的(と感じたであろう)な部分を引用でメモしていたので、それぞれ軽く触れておく
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言い換えれば「全体像を考える」ことは、実は「分けて考える」ことの裏返しであり、本質的には同じもの、分析の基本と言うことができる。
分析するうえで分けることは、まさにロジカルシンキングでいうところのロジックツリーの考え方。分析も基本はロジカルシンキングで、本書ではその分解の切り口がたくさん具体例で学べるというのが一番の価値だと思った。
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われわれは、二酸化炭素の温室効果の例に見られるように、全体と部分との関係を考える仕事を専門家(その人も必ずしも全体を把握しているとは言いがたい場合がある)に任せて、自らは局部的に反応し、総合的な視点からのその他の重要な対策を忘れることが少なくない。自然科学の問題ですらそうなのであるから、人間が主役の社会科学上の現象となると、全体の結果と、部分としての要因の関係を突き詰めることを忘れて(あるいは放棄して)、部分の問題に全努力を投入してしまう傾向があることを常に自覚しておかなければならない。
木を見て森を見ずにならないように、正しく全体を捉えた上で部分を見ないとね、という、またしてもロジカルシンキングの典型的な話。
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同じ目標であっても、単に抽象的に与えられた目標よりも他の人もやっている、という実例を示したうえで与えられた「あるべき目標水準」のほうが、目標自体が説得力を持ちやすい
どういう文脈か忘れたが、「他の人もやっている」といえば、「なんか自分たちにもできそう」という気になってもらいやすい、という話だったと思う。目標設定という戦略マネジメントぽい話。
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自然科学の分析と経営のための分析の一番の違いは、自然科学がデータを絶対の与件として「そこにどのような関係や法則があるか」を探ろうとするのに対して、経営の分析は、関係や法則もさることながら、「経営に資するためにどの情報を得るべきか。その情報が与えられたときにマネジメントとしては何をすべきか」を追求しようとするところにある。
これは、タイトルにある『意思決定のための〜』の話。あくまで、経営における意思決定をするという目的のために分析をするのであり、分析のための分析をやっちゃだめだよ、と。やっちゃいがちなので気をつける。