COTENの代表深井さんが、「人生を変えた本」としてアリストテレスの『ニコマコス倫理学』を紹介されていて、ニコマコス倫理学というものの存在を知りました。
ただ、個人的に哲学書はハードルが高く、気になりつつも手を出せていませんでした。
そんな中、「100分で名著」という、名著を噛み砕いて分かりやすくまとめてくれるシリーズがあることを知り、たまたまニコマコス倫理学もそのシリーズがあったので、思い切って読んでみることにしました。
アリストテレスがどういう考えを持っていたか、を知ることももちろん面白かったのですが、個人的に印象的だったのは、「哲学とは」「倫理学とは」がしっかりと言語化されていたことでした。
哲学とは、「言葉による思索を通じて物事を根本から理解し直そうとする学問」。
倫理学とは、「哲学の一種で、単に考えるだけでなく、それを実践に応用することに力点を置く学問」、言い換えると「実践哲学」。
いかに生きるかを考えることが哲学で、それをどう実践するかが倫理学なのですね。
読書好きですが、これまではビジネス書の類の実用書ばかり読んできました。リベラルアーツの重要性は認識しつつも、時間をとってインプットすることはなかなかできていませんでした。
今回ニコマコス倫理学を知るきっかけとなったCOTENの深井さんもそうですし、僕の好きな山口周さんも著書の中で「ビジネスマンこそリベラルアーツを学ぶべき」と度々仰っています。
今後は、哲学・歴史・自然科学等も意識的にインプットしていこうと思います。