Shimpei Wakida's Blog

日々の学びをゆるりと.

『仕事がデキる人のたたき台のキホン』読んだ

「たたき台を作ったやつが一番えらい!」という論調は賞賛されがちで自分自身も基本的には同意だが、条件として「最低限のクオリティをクリアしたたたき台であれば」が必要だと思っている。

その最低限のクオリティってどうすれば担保できるようになるのか。今後新卒メンバーが入社してきたりと若手にたたきの作成を依頼することもあると思うが、自分自身もよいたたきとは?それはどう作ればよいのか?がイマイチ言語化できていないので、それが知りたくて読んだ。弊社行動指針の原則の1つである「完璧よりも完了を目指す」にも直結するところなので、それも読んでみようと思った動機の一つ。

本書の内容から雑にひとことでまとめると、たたき台とは「他人のアタマを借りる」もの。たたきを作るのはアイデアが必要なとき。よほどの天才でない限り、一人で素晴らしいアイデアを出すことはできない。

「たたき台を作って他人からアイデアをもらって素早くアウトプットのクオリティを上げていく」という仕事の進め方は、まさに弊社における行動指針の体現といえそう。

自分もたたき台を作って仕事を進めることはよくあるが、やればやるほどうまく作れるようになっている気がする。「うまく」を言語化すると、より少ない情報で、よりたくさんのアイデアが集まる、ということになる。

よいたたき台を作るのもある程度の経験が必要になるんだと思う。自分がやりたい仕事の目的や全体像を把握し、事実と事実でないものを区別し、分かっていることと分からないことを区別し、自分はこうしたいというスタンスを取る、というのは、新卒入社早々のメンバーがいきなりやるのは相当な難易度だろうなと想像できる。

読んでみて感じるのは、よいたたき台の作り方は、めちゃくちゃ雑に言えば『具体と抽象』『ロジカルプレゼンテーション』という弊社の必読書でカバーできる範囲だなと思う。ただそれだとかなり抽象的すぎるので、具体のプラクティスとして本書は十分使えそう。今後入社してくる若手メンバーにもたたき台作成の依頼といい感じのフィードバックができそう。