現状、自分のチームにはテックリードがいない。今後の採用を見据え、テックリード(リードエンジニア?まあ呼び方は何でもいい)的な人に期待したいことを整理するため、読んでみた。
新人のメンターからCTOまで、役割の変化に応じて求められる役割の変化についてここまで網羅的に書かれた本はこれまで見たことない。他にあれば教えてほしい。
テックリードの責務の例として、以下が挙げられていた。
- 経営陣との連絡や話し合いの場でチームの代表を務める
- 機能を提供(デリバリ)するための計画を練る
- プロジェクト管理の大部分を細部まで担当する
また、優秀なテックリードの条件としては以下挙げられていた。
- アーキテクチャを把握している
- チームプレイの大切さを心得ている
- 技術的な意思決定を主導する
- コミュニケーションの達人である
加えて、『リードエンジニアに期待すること|あっきー 』や、『Tech Lead(TL/テックリード)の役割 - サンフランシスコではたらくソフトウェアエンジニア - higepon blog』などの記事も参考にし、自分なりの期待値を言語化してみた。
結論、まずは
- 技術領域
- プロジェクト管理領域
の2つに分解できそう。
「1. 技術領域」 が、さらに
- チーム内外からの相談窓口となれる
- チーム内での技術的なトピックにおける意思決定ができる
- プロダクトの品質向上
などに分解できる。
「2. プロジェクト管理領域」は、
- プロジェクト進行(デリバリー)に責任を持つ
- スコープ調整・仕様調整・要件/リスクの洗い出しができる
- 自分ではなくチーム全体の課題解決・生産性向上ができる
あたりに分解できる。
そもそも本書においてもテックリードの定義は異なると書いてあるし、自社内でもその時々のチーム状況によって変わってくるとは思うが、上に書いた要素がベースにはなってくると思う。
あと、社内でもたまに話題になる「CTOとVPoEの違いとは?」という問いにも、ヒントが書いてあった。
曰く、以下の質問に対してYesが多いかどうかで適正が分かるらしい。ちなみに、自分は圧倒的にVPoEタイプだった。
【CTO】
- いつの日か、 仲間と共に起業してみたいですか。
- 技術的なアーキテクチャの監督作業や、それを展開するためのプロセスや指針の策定作業を支援したいですか。
- その技術的なアーキテクチャを会社の成長の基盤 にするべく、事業サイドについても深く理解したいという意欲を持ち合わせて いますか。
- 対外的なイベント、講演、 顧客への売り込み、 経営幹部やシニアエンジニアの人材募集を担当する意欲がありますか。
- 直属の部下をもたないシニアエンジニアの管理やメンタリングに関わる意欲がありますか。
【VPoE】
- 人を管理する仕事は好きですか。
- 技術的な プロセスアップを図る仕事は好きですか。
- チームが進めている仕事を大局的な視点から見つめたいチームの作業の優先度付けに関わりたいと思いますか。
- 組織の構造に強い関心がありますか。
- プロダクトマネージャーとの協働は得意ですか。
- 焦点の当て所を「技術的な詳細」から「チーム全体の能率」に 移すことに抵抗感はないですね?
- アーキテクチャのレビューのミーティングより、ロードマップの計画立案のミーティングに出席したいですか。