こんばんは。
今日は、「『FACTFULNESS』をオーディブルで聴いたよ」って話です。
めちゃめちゃ売れてる本だってのは知ってたし、本屋に行ったら絶対目立つ所に置いてあるから「いつかは読みたい」ってずっと思ってました。最近主にジムでのトレーニング中にオーディブル聴いてるんですが、『FACTFULNESS』のオーディブル版があったので買って聴いてみました。
短時間でさくっと概要つかむなら、お馴染み『中田敦彦Youtube大学』での動画がいい気がします。
3本もあるから全然サクッとじゃないな。
『FACTFULNESS』とは、著者によると一言でいえば「ちゃんとデータや統計を見て、客観的に物事を判断しようねー」てことみたいです。そして、「人間がどれだけ勘違いをしやすい生き物なのか?」ということを、世界の貧困・人口・環境・教育などの問題を題材にした「問い
」に対して答えていくという形式の内容になっています。
「世界は今も悪くなり続けている」と思いがちですが、極度の貧困はかつての半分ほどになっている。
「世界で、男性に比べて女性はほとんど教育を受けられていない」と思いがちですが、実はそこに差はほとんど存在しない。
そんな例を出しながら、「正しい世界の現状はこうだよ」ということをひたすらに読者に対して訴えかけています。
個人的に印象的だったのは、「『悪い』と『よくなっている』は両立する」という話です。
「悪い」とか、「良い」というのは、その時その時の「点」の話ですが、「よくなっている」「悪くなっている」というのは、過去との比較なので「線」の話です。
だから、たとえば「世界で極度の貧困に苦しむ人が○億人いる」ということ自体はもちろん良くないことだし改善すべき問題だけど、20年前に比べて半減しているのであればそれは確実に「よくなっている」と言えますよね。これが、「『悪い』と『よくなっている』は両立する」という話です。
そして、ニュースは「悪いこと」しか基本的に報道しません。「本日12時羽田発、新千歳空港行きの飛行機が無事に事故なく乗客を運び終えました!」ということがニュースになることはありません。
だから、どうしても人間は悪いことが目につきやすく、結果として「世界は悪い方向にいっている」という勘違いを起こしてしまうそうです。
どんな分析をするときも、「○○なはずだ」という不確定な感情の要素を全て排除し、いかに客観的に状況を把握できるかということが大事なんですね。
この本のおかげで、
「人間は誰でも勘違いをしている。それは、世界情勢について日々勉強している偉い学者さんたちも同様である」
ということが、これから先ずっと頭の片隅にあり続けることになると思います。それだけでも、この本に出会えてよかったです。いい本でした。
おわり。